私だ。メイジだ
先々週発表した、「緊急その場しのぎ企画!お題のカードでデッキを作ろう!」の第153回を開催する。
先々週提示したお題に対し、君たちから沢山の応募(?)があった。感謝する。
最近金曜ロードショーで「天空の城ラピュタ」が放送されたので【先史遺産ムスカ】を何とか改築しようと考えているが、相性もよくネタもできるリンクモンスターが居ないからナヤンマシーンだ。前回の「
お題」は「
「LINK VRAINS DUELIST SET」のお勧めカード」だった。
そして先々週から君たちが様々なカードを提示してくれた。その中から選ばれた栄光あるカードはこのカードだ!
ティンダングル・ジレルス
レベル3 闇属性悪魔族のリバースモンスター。手札を1枚捨てて手札から裏守備で特殊召喚し、デッキから「ティンダングル」カードを墓地へ送る効果と、リバース時にデッキからリバースモンスターをサーチもしくは墓地に送る効果をもつ。自身特殊召喚持ちでかつコストさえ噛み合えば墓地に一気に3枚も送ることも状況によっては可能という非常に強力なモンスターだな。難点を言うのであればリバースモンスターテーマの宿命ともいえる遅さだろうか。アイデア提供者は「こーすー」さん、「ばんてふ」さんだな。感謝する。どうやら2人とも「ティンダングル」が唐突に新規がもらえたことに驚いているようだ。確かに今回の「LINK VRAINS DUELIST SET」で主役級のキャラのサポートが増えるなかで「ティンダングル」の新規が増えるのはちょっと驚いた。
そもそも商品の表紙に財前 晃載ってないし。そんな驚きのなか、登場したこのカードはリバーステーマの中ではちょっとした革命ともいえるカードだろう。今までリバースモンスターサーチは「
裏風の精霊」が居たが、「
裏風の精霊」自体はリバースモンスターではないのでサポートが共有できないというデメリットがあった。しかし、このカードはその欠点を解決しつつ墓地肥やしも選択肢に入り、召喚権を阻害しないというなかなかに便利な効果だ。様々なリバーステーマに出張させてみるというのも面白いかもしれないな。
それではそんなリバースモンスターの革命児「
ティンダングル・ジレルス」を使ったデッキレシピを見ていこう。
<「ティンダングル・ジレルス」を使ったデッキレシピ>
メインデッキ 41枚
モンスター 17枚 ティンダングル・ジレルス/闇/悪魔/0:1800/3/リバース 3枚
ティンダングル・イントルーダー/闇/悪魔/2200:0/6/リバース 3枚
ティンダングル・エンジェル/闇/悪魔/500:1800/4/リバース 3枚
魔神童/闇/悪魔/0:2000/3/リバース 3枚
シャドール・ファルコン/闇/魔法使い/600:1400/2/リバース/チューナー
メタモルポット/地/岩石/700:600/2/リバース(制限)
神獣王バルバロス/地/獣戦士/3000:1200/8
ティンダングル・ベース・ガードナー/闇/悪魔/0:2300/5
The tripping MERCURY/水/水/2000:2000/8
魔法カード 13枚 おろかな副葬/通常魔法 3枚
天威無崩の地/フィールド魔法 3枚
一撃必殺!居合いドロー/通常魔法 2枚
熱き決闘者たち/永続魔法 2枚
おろかな埋葬/通常魔法(制限)
ハーピィの羽根帚/通常魔法(制限)
錬装融合/通常魔法
罠カード 11枚 召喚制限-猛突するモンスター/永続罠 3枚
サブテラーの継承/通常罠 3枚
ティンダングル・ドロネー/通常罠 3枚
ブービートラップE/通常罠 2枚
エクストラデッキ 15枚 ティンダングル・アキュート・ケルベロス/闇/悪魔/0/リンク3
トロイメア・ユニコーン/闇/悪魔/2200/リンク3
トロイメア・フェニックス/炎/悪魔/1900/リンク2
トロイメア・ケルベロス/地/悪魔/1600/リンク2
鎖龍蛇-スカルデット/地/ドラゴン/2800/リンク4
混沌の戦士 カオス・ソルジャー/地/戦士/3000/リンク3
見習い魔嬢/闇/魔法使い/1400/リンク2
サブテラーマリスの妖魔/地/幻竜/2000/リンク2
パーペチュアルキングデーモン/闇/悪魔/2000/リンク2
アカシック・マジシャン/闇/魔法使い/1700/リンク2
I:Pマスカレーナ/闇/サイバース/800/リンク2
ヴァレルガード・ドラゴン/闇/ドラゴン/3000/リンク4
双穹の騎士アストラム/光/サイバース/3000/リンク4
PSYフレームロード・Ω/光/サイキック/2800:2200/8/シンクロ(制限)
業神-不知火/炎/アンデット/1900:0/5/シンクロ
~デッキ解説~
今回主軸に置く「
ティンダングル・ジレルス」の最も特筆すべき点として、召喚権を使わずに高速で「ティンダングル」カードを墓地に落とせるという点に注目し「
ティンダングル・ドロネー」の②の効果による大量展開を主軸に構築してみた。
問題となるのがやはりリバースゆえの遅さ。これを解決するため、このデッキでは「
召喚制限-猛突するモンスター」を採用し、自身の効果で特殊召喚した「
ティンダングル・ジレルス」を即座にリバースできるように構築している。
「
ティンダングル・イントルーダー」は自分フィールドに裏側守備でモンスターが特殊召喚された際に墓地から裏側守備で自身を特殊召喚できる効果をもつ。これにより、「
ティンダングル・ジレルス」の特殊召喚の際の手札コストにすれば同時にこのカードも特殊召喚できる。
また、前述した「
召喚制限-猛突するモンスター」がフィールドにあった場合は即座にこの2体がリバースし、2体のリバース効果が使用できる。「
ティンダングル・ジレルス」はリバース時にデッキからリバースモンスターを墓地に送るかサーチできるので、このデッキではデッキ・手札から墓地に送られた際に自身をフィールドにセットできるリバースモンスター「
魔神童」と、効果で墓地に送られた場合に自身をフィールドにセットできる「
シャドール・ファルコン」を採用している。
前者はリバースした場合にデッキから悪魔族モンスターを墓地に送ることが出来る。前述の「
ティンダングル・ドロネー」による展開を狙うためには墓地に3種類の「ティンダングル」モンスターが必要なのでそのサポートとして使うのがいいだろう。あらかじめ「
ティンダングル・イントルーダー」を墓地に送っておくことも出来るので相性がいい。後者はレベル2のチューナーモンスターなのでシンクロ召喚が狙える。お勧めはレベル6の「
ティンダングル・イントルーダー」とシンクロし「
PSYフレームロード・Ω」を作ることだ。「
PSYフレームロード・Ω」は自身を一時除外することができるので「
ティンダングル・ドロネー」のトリガーの邪魔になりにくく、また相手のスタンバイフェイズに除外されている「
ティンダングル・ドロネー」を墓地に戻すことが出来る。これにより、エクストラモンスターゾーンに自分のモンスターが居なければ毎ターン墓地から「ティンダングル」モンスター3種を蘇生できるというコンボに繋がるぞ。
「
ティンダングル・ドロネー」自体も「ティンダングル」カードなので「
ティンダングル・ジレルス」で墓地に送ることが出来る。状況を見て落ちていないカードを選んで素早くコンボパーツを揃えよう。
また、「
ティンダングル・ドロネー」で裏守備で蘇生した3体も、「
召喚制限-猛突するモンスター」があれば即座にリバースする。特に「
ティンダングル・エンジェル」はリバース時に手札・墓地のリバースモンスターを裏守備で特殊召喚できるので更なる展開に繋がるだけではなく、相手のバトルフェイズにこの効果を使えばバトルフェイズを終了できる。「
ティンダングル・ドロネー」は罠カードなのでもちろん相手のターンにも②の効果が使用できる。前述の「
PSYフレームロード・Ω」をどかした後にがら空きになったところを防御するように使えれば理想的だ。
このデッキは「
ティンダングル・ジレルス」も含み、墓地肥やしかつ墓地回収用の「
一撃必殺!居合いドロー」や「
ブービートラップE」など手札を捨てるカードが多く、手札が枯渇しやすい。ドローソースとしてお馴染み満足できるリバースモンスター「
メタモルポット」以外に「
天威無崩の地」を採用している。このカードは自分フィールドに
効果モンスター以外のモンスターが居る場合に相手が効果モンスターを特殊召喚した際にデッキから2枚ドローできる効果がある。この
効果モンスター以外のモンスターはセットモンスターも含まれるので、リバースモンスターの多いこのデッキでドロー効果は意外と狙いやすいぞ。
一応このデッキのエクストラには強力なリンクモンスターを多く採用しているが、自分リンクモンスターがエクストラモンスターゾーンにいた場合には「
ティンダングル・ドロネー」の②の効果による展開が出来なくなる。
ゆえにこのデッキではリンクするよりも3体リリースアドバンス召喚で強力な効果を発揮するモンスターを採用している。
まず「
神獣王バルバロス」は言わずもがなだろう。相手フィールドを全て破壊する効果は強力だ。また妥協召喚ができるので腐りにくいのもミソだな。次に「
The tripping MERCURY」。このモンスターは3体リリースでアドバンス召喚した場合、相手フィールドのモンスターの攻撃力をその元々の攻撃力分ダウンさせる効果が追加される。「
神獣王バルバロス」で効果破壊できないモンスターを戦闘破壊するための選択肢として考えよう。また、アドバンス召喚成功時にフィールドの全てのモンスターを攻撃表示に変更できるのでリバース効果を即座に使用するという方法でも使えなくはないぞ。
これらの3体リリースモンスターは召喚後相手に除去される、もしくはリンク素材などに使用した場合は「
熱き決闘者たち」で回収が出来る。前述の「
ティンダングル・ドロネー」のコンボでリリースは毎ターン揃うので、上手くいけば「
神獣王バルバロス」で毎ターン相手フィールドをぶっぱするなどという芸当も可能だ。
まさにこれらの展開の準備に召喚権を使わなくて済む「
ティンダングル・ジレルス」がいてこその構築と言えるだろう。
いかがだっただろうか?コンボパーツは少々多くなってしまったが、なかなかに面白いデッキに仕上がったのではないかと思う。このデッキを組もうという方が居たらまだまだ相性のいいカードは沢山あるので各自調整を勧める。個人的には「
裏風の精霊」をさらに採用して安定率を上げたり、3体リリースを毎ターン安定してできることから三幻神や三邪神などを採用してみるのも面白いのではないかと思う。
諸君もこのデッキを使ってリバースモンスターの更なる可能性に触れてみてはいかがだろうか?
さて、今回はここまで。今回も次回に向けて「
お題」を提示したいと思う。
お題:「EXTRA PACK 2019」のお勧めカード予想のついていた方も居るとは思うがやはり発売が近付いているので新規カードの考察のためこのお題にさせてもらった。闇ゲデュエリストたるもの、常に新しいカードに目を向けていかなければならないのだ!!海外で人気なカテゴリーが揃って来日だ。
一部ヤバいとかこっちくんなとか言われてるカテゴリーもあるが・・・これらの新たなカード達が今後の闇のゲームにどのような風を吹かせていくのか、今から楽しみである。というわけで、諸君のお勧めを教えてくれ。
このお題の有効期限は
再来週の火曜の午前10時までとし、誰一人としてカードが出なかった場合、レシピは掲載されないものとする。諸君の活躍を期待する。
コメントにはHNを付けてくれると非常に助かるそれではまた会おう。IN TO THE VRAINS!!